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起床

褥瘡の原因と予防方法

放置しておくと重篤化してしまう褥瘡について

「褥瘡(じょくそう)」とは、別名「床ずれ」とも言われる寝たきり状態の人に頻繁に現れる皮膚疾患の一つです。

原因はずっと同じ体勢のまま寝続けてしまうことにより、体の一定部分にのみ圧力が集中し血流が悪くなってしまうために、組織に損傷が起こってしまうことによります。

私達は普段眠っている時に自然に何度も寝返りをうちます。
子供の時などはベッドから転げ落ちるほどあちこちに寝返りを打つものですが、年齢が高くなるにつれて次第に寝返りの回数は減ってくるものです。

これは全身の筋肉が低下してくることが原因で、一回の就寝のときの寝返り回数が少なくなることが腰痛や肩こりの原因になったりします。

半身麻痺や脳の疾患により体を自由に動かせなくなってしまった高齢者などは、就寝中全く寝返りをしない状態になってしまいます。

同じ寝たきり患者さんの中でも、高齢者は栄養状態が悪くなっていたり、そもそも血流が悪かったりといった複数の要因が加わってくるので、比較的短期に発症してしまうというのが特徴です。

すると体の中でも特に重みのあるお尻や背中など、圧迫されやすい部分に褥瘡が起こるようになり、一度できてしまうと回復が難しくなってしまいます。

ですので、寝たきりの人を介護する場合にはあらかじめその危険性をしっかり理解しておき、褥瘡になりにくいようこまめに体勢を変えてあげることが重要です。

褥瘡の前触れは皮膚の赤みが広くなること

褥瘡はいきなり悪化をするのではなく段階を踏んで次第に悪くなっていくという特徴があります。

先にも少し書きましたが、褥瘡が発生しやすい箇所は重みのあるお尻(仙骨部)や背中(肩甲部)、後頭部、かかと等です。

横向きになることが多い人の場合には、耳や肩、肘や腸骨といったような場所に発症することもあります。

褥瘡のなりやすい場所を見たとき、赤っぽく変色した部分があった時には要注意です。
赤みのある場所を指で押した時に、白っぽく色が変わるようなら褥瘡の初期症状と思ってよいでしょう。

最初は皮膚の赤みくらいであったものも、その後さらに悪化してくると皮膚に炎症が起こって浮腫ができてしまったり、膿が溜まって膿瘍になってしまう場合があります。

かなり重度に進むと大きなただれ状態になり、皮膚の広い範囲がぐちゃぐちゃになって中から浸出液が出続けることになってしまいます。
この浸出液は水分やタンパク質が含まれ、進行により低蛋白血症になってしまうのです。

悪化をした褥瘡は治療が難しく、傷口になってしまうとそこから感染症となって危険な状態にもなります。
何よりも悪化をさせないように予防につとめ、常に皮膚全体を清潔に保つようにしましょう。