1. >
  2. >
  3. 高齢者に効果的な口腔ケアの方法

高齢者に効果的な口腔ケアの方法

口腔ケアの必要性、問題の提示

高齢者の身の回りのケアでも、特に重要になってくるのが口腔ケアです。
口腔ケアとは口の中を清潔に保つことで、歯と歯茎を丁寧にケアしてできるだけ歯を残し、ものを噛むことができるようにすることが目的になります。

なぜ高齢者にとって口腔ケアが重要であるかというと、それは全身の健康と歯の健康は密接な関係があるからです。
口腔内の環境が悪くなってくると自分でものを食べることができなくなり、必要な栄養を摂取することができにくくなってしまいます。

またスポーツ選手が丁寧に歯の治療をしていることからもわかるように、身体能力を発揮するためには歯の役割は重要です。
歯がなくなってしまうと体に力を入れることができにくくなるので、歩行やものを持ち上げたりといった日常動作に影響が出てきてしまいます。

ですので本来は若いうちから歯のケアを丁寧にして、できるだけ歯を多く残すようにするということが必要なのですが、介護が必要になってからも口腔内ケアの重要性は全く変わりません。

歯と歯茎のケアの他に、舌や口の運動も口腔ケアの一つとなっており、意識して動かすようにすることで発音や発声ができるようになります。
舌や口の中を多く動かすことは脳を活性化することにも繋がりますので、介護の仕事をしている人はもとより、家族を在宅介護している人もぜひ口腔ケアについては詳しく勉強をしてみてください。

口腔ケアのポイント

口腔ケアでは、まず毎日の歯磨きが基本です。
口の中には歯周病などの菌類が非常に多く存在しているので、それが繁殖しないように意識してケアしていく必要があります。

高齢者は肺炎に罹患する人が多いのですが、その原因の一つは口腔内の免疫力の低下により、肺炎の原因菌が口に入ったときに、防ぐことができないためです。

高齢者の歯磨きですが、ポイントは力を入れすぎず、できるだけ丁寧に行うようにしましょう。
よく歯磨きをするときに力を入れすぎて歯茎から出血してしまっている人がいますが、歯茎の傷は雑菌の繁殖のもとになるので、できるだけそうしたことがないようにしましょう。
力を入れないようにするには柔らかい歯ブラシを使ったり、電動歯ブラシを利用するということがおすすめになります。

また、通常の歯磨きだけではどうしても歯の隙間の汚れまで落とすことができないので、歯間ブラシや糸ようじを使ってできるだけ丁寧に洗うようにしましょう。
既に義歯を使用している場合はきちんと取り外して洗うようにし、舌の汚れも定期的に拭うようにしていきます。

特に問題はなくても定期的に歯医者に通うか訪問歯科診療を受けるようにして、異常にすぐに気付けるようにしていきましょう。