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お手洗い

トイレを使った排泄介護の注意点について

自然排便を促す要素を整える

排便介護において最も重要なのは、できるだけ介護を受ける人が自力で自然排泄できるような環境を整えてあげるということです。

排泄介護というとどうしても失禁しないように防ぐことばかりに注目をしてしまいますが、実際には逆に便が自力で出すことができない便秘の問題も出てきます。

高齢者の便秘は腸内環境の悪化や内臓の機能低下など複数の原因によって起こりますが、放置していると便が長く腸内にとどまりそれが腸内の潰瘍やがんの原因になるのです。

快適な排泄は心身の健康を促進する重要なものなので、できるだけ自力で排便しやすい環境を周囲が作ってあげる必要があります。

自然排便が起こるためには「直腸の収縮」「腹圧」「重力」の三要素が必要です。
寝たきりやほとんど起き上がれない状態になってしまうと、この3つがどれも起こらなくなってしまうので、自然な便が出にくくなります。

自然に排便するためにはやはり洋式便座のような椅子型のものに腰を掛けて、しっかり足元を踏ん張らせることが大切です。

そのためにはまず自力でトイレまで移動をすることができるよう、手すりなどを廊下やトイレ内に作っておき、できるだけ広いスペースの中でリラックスして便器に座れるようにしましょう。

その為には本格的に在宅介護に入る前に自宅をバリアフリー化するということが勧められます。
健康な時には気が付かない住宅設備も、高齢者にとっては非常に使いにくいものであることがよくあるので、トイレバリアフリーについてまずはカタログなどを見てみてください。

参考>>http://www.toto.co.jp/products/ud/toilet/index.htm

特に車椅子を使用している人などは専用のトイレ設備が必須になってくるので、介護保険などを上手に使いながら広いトイレスペースを確保していきましょう。

トイレに行きたくなってからでは遅いことも

高齢者の排泄介護では、もよおしてから移動するのでは間に合わないということがよくあります。
病気などで足腰がうまく動かせなくなってから自宅でトイレに向かおうとして、途中で間に合わなくなって失禁してしまうというケースも非常によくあるのです。

こうした途中の失禁は本人の気持ちを大きく落ち込ませますし、周囲の人にとってもつらい後始末をすることになってしまいます。

ですので高齢者の排泄介護では、トイレに行きたくなってから移動をするのではなく、早め早めに行く癖をつけるようにするということが必要です。

便秘に悩んでいるという場合も、出るか出ないかに関わらずとりあえずは毎日決まった時間にトイレに座るようにして、そこで排泄の癖をつけるようにしていくことで体調が改善するということもあります。