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入浴介助の注意点

入浴介助の手順、注意するポイント

入浴介助は高齢者が裸になる場所で行うことなので、自分で動けるうちは高齢者も一人で入りたいと思うところでしょう。
その半面で、お風呂場は事故が起こりやすい場所なので、高齢者が入浴をする前には事故がないように介護をする人が準備をしてあげることが大切になってきます。

入浴前には体調をチェックして、血圧などの状態が悪い時には無理に入浴はさせないほうがよいでしょう。
特に高血圧症など慢性疾患があると、一定以上の血圧時に入浴するのは危険となるので、事前に家庭用血圧計で計測してその数値により入るかどうかを決めてください。

入浴をする時にはヒートショックを避けるために、事前に脱衣所と浴槽内を温めておき、急な温度差が起こらないようにします。
入浴時間は10~15分程度として、もし体に麻痺などがあって洗うことができないという時には、付き添って一緒に洗うようにしましょう。

体を洗う時にも急に熱いお湯をかけるのは危険なので、ぬるめに調節するとともに、タオルを体にかけた状態でお湯をかけると刺激が少なくなります。
上がったときにすぐに着替えができるように、吸湿性のよいバスタオルを脱衣所のすぐ手の届くところに用意しておきましょう。

意外と知られていないバリアフリーバス

高齢者が生活をする住宅においては、早い段階からバリアフリー化をしておきたいところでしょう。

特にお風呂場は家庭内でも事故の多く起こる場所なので、できるだけ広く使いやすいタイプのお風呂にしておこうと考えます。
ですが知っておいてもらいたいのが、バリアフリーバスというのはよく考えて設置をしないと、むしろ高齢者にとっては使いにくいものになってしまうことがあるという点です。

例えば最近ではバスタブが洋式になっていると、膝を伸ばして入れるゆったりサイズで背もたれ部分が傾斜になっているものがよくあります。
これは若い人にとっては使いやすく快適な浴槽なのですが、高齢者にとってはバランスが取りづらく、溺れやすい危険な形状です。
背もたれの傾斜があるとそこから腰が沈みやすく、広いバスタブでは踏ん張りがきかずに、一旦沈んだら自力で体を浮かせることができません。

また浴槽タイプではなく、地面に埋め込むようになっている温泉施設型の浴槽も人気がありますが、これも高齢者にとっては危険があります。
足元が弱い高齢者の場合、体が前傾しやすくなっているので、足元につっかえがない場所ではそのまま転倒して湯船に落ちてしまう可能性があるのです。

バリアフリーバスは浴槽に対して手すりがあったり、滑りにくい素材が使用されています。
高齢者のための設備は専門の業者に依頼し、高齢者の体に合わせた設備にしてあげてください。