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介護食に大切な栄養バランス

栄養バランスや美味しく食べてもらうための工夫について

高齢者向けの食事介護をするときのポイントは「姿勢」「脱水」「低栄養」の三点に気をつけるということです。

食事をするということは、体に必要な栄養分を取り入れるだけでなく「ものを食べる」という楽しみを感じることでもあります。
どうしても高齢になると気弱になってきて、生きる楽しみや希望というものを感じにくくなりますので、せめて毎日の食事で日々の楽しみを感じられるようにしてあげたいところです。

介護食というと、イメージ的に食品を柔らかくペースト状にした宇宙食のような印象があるでしょう。
実際に自分の歯がほとんど無く、ものを噛むことが出来なくなってしまっている人に対しては、食材をミキサーなどで砕いてスープ状にして提供するということもあります。

ですが少なくとも自分で歩くことができたり、椅子に座って食事ができるという人に対しては、ミキサー食や細かく刻んだ食事は味気なく楽しみのないものです。
最近では、介護食としてできるだけ通常の食事と見た目が変わらないように作られているものもあるので、そうしたものを積極的に使うようにしてみてください。

最初に食事介護のポイントの一つとして「低栄養」を挙げましたが、これは食事によって必要な栄養分を補えなくなることです。
高齢者になると食べられる食材が減る上に胃腸が弱くなって、一食あたりに食べられる分量も減ってしまうので、必要な栄養が不足しがちになります。

ですので介護食では食べやすい食事をつくるとともに、高齢者に不足しがちな栄養分を中心的に提供することが大切になるのです。

高齢者に必要な「エネルギー」と「たんぱく質」

高齢になると不足しがちになる栄養分としては、エネルギーとたんぱく質があります。
若い時期には少しでもカロリー量を減らしてダイエットをしたいと思うところですが、高齢になると逆に一日に必要なエネルギーを維持できなくなってしまいます。

1日に必要となる推定エネルギー量は70代男性では1850~2200kcal、女性なら1500~1750kcalくらいです。

といってもただ闇雲にカロリー量を高くすればよいというわけではなく、できるだけたんぱく質を多くし、塩分や脂質は控えめにするということが大切になります。
もっとも良くないのが、一日の食事を食べたり食べなかったりするということで、欠食がくせになると服薬にも影響が出てくるため注意してください。

たんぱく質についてですが、できるだけ動物性たんぱく質を用いるようにしましょう。
割合としては肉と魚を1:1にするということにして、特定の食材にだけ偏らない工夫が必要です。

またカルシウムも高齢者に不足しがちなので、牛乳や乳製品も一緒に摂取を心がけてください。