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正しい食事介助の方法と手順

介助の際の安全な姿勢や準備、手順

高齢になると、ものを噛んだり飲み込んだりする力が低下してしまうので、若い時期には当たり前にできていた食事ができにくくなります。
病院を受診する高齢者の中には重度な栄養失調になっている人もおり、食事ができにくくなることで食事そのものをしなくなり、そこからますます体調が悪化するというような悪循環が生まれてしまうのです。
在宅で介護をする時に最も気を遣うことの一つが食事で、いかにして高齢者に食事に楽しいイメージを持ってもらうかということが問題になってきます。

高齢者のための食事の工夫としては「できるだけ柔らかくする」「水分の多いものにする」「喉が乾きやすいものは避ける」ということが挙げられるでしょう。

最初に食事介助で取り組むのが、食材を柔らかくするということです。

介護用品を取り扱っているお店では介護食として最初から柔らかくしているものが販売されているのですが、自宅でもちょっとした工夫で同じように柔らかいメニューを作ることができます。
柔らか食材として人気があるのが煮物類で、里芋やにんじんなどをしっかり煮込むことで、食べやすいメニューにすることが可能です。

根菜類は、柔らかめに煮たあとに底の平たいスプーンでつぶしてあげると、スプーンで食べやすくなります。
お魚はできるだけ形のまま食卓に出すようにしますが、小骨などは先に丁寧に取り除いてあげてください。
肉類は年をとるとあまり食べたくないという人が増えるのですが、たんぱく質は高齢者に不足しがちな栄養分なので、柔らかめに煮て隠し包丁を入れるなど食べやすくしてあげましょう。

また、ものを飲み込むときに姿勢が悪いと、途中で詰まりやすくなってしまいます。
ほぼ寝たきりという高齢者も食事の時にはできるだけ上体を起こして、ゆっくり食べられるように介護をする人が支えてあげてください。

ベッドに寝たままではむせやすい

大きな病気をしたあとに在宅で介護をする場合などは、介護用ベッドで生活をするようになることと思います。
介護用ベッドは背もたれが起こせるようになっており、テーブルがついてくるので食事も寝たままできて便利です。

しかし、介護用ベッドで食べる時には背もたれに体をもたれさせたままにしてしまい、それではむせやすくなってしまいます。
人の体は首を反らせると気道が開くので、ものを飲み込むときには逆に体を前傾させた方がやりやすくなるのです。
そのため、体を後ろに反らせた状態では飲み込むときに引っかかってしまうのです。

できるだけテーブルまで移動して食べるか、もしくは体を起こしてベッドに横向きに座ってサイドテーブルで食べるようにすると、飲み込みやすい姿勢にできるでしょう。